このみ‐ごころ【好み心】
好色な心。浮気心。すきごころ。「尽きせぬ—も見まほしうなりにければ」〈源・紅葉賀〉
ござ‐なおし【御座直し】
1 謁見のときに主君が自らの座を移して、相手に敬意を表すこと。「—の侍、御目見得の時、君の御座を直し給ふは臣下の面目也」〈松屋筆記〉 2 《御寝所を整える女の意から》めかけ。「この奉公に出る女を...
さいかくいちだいおんな【西鶴一代女】
溝口健二監督による映画の題名。昭和27年(1952)公開。井原西鶴の浮世草子「好色一代女」を翻案したもの。出演、田中絹代、三船敏郎ほか。ベネチア国際映画祭銀獅子賞、第7回毎日映画コンクール音楽賞受賞。
さがみ‐おんな【相模女】
相模国から江戸に奉公に出た女。川柳などで好色な女性とされた。さがみ。
しつ‐ぶか【湿深】
[名・形動ナリ]《近世語》好色なこと。また、そのさまや人。「わたしが手を握るといふは、おえねえおまへも—な人だ」〈咄・無事志有意〉
しゃれ‐いた【曝れ板】
日光や風雨に長時間さらされて、木目が浮き出た板。風流なものとして珍重された。されいた。「寝間と思ふ長押(なげし)の上に—の額かけて、好色庵としるせり」〈浮・一代女・一〉
しゅん‐しん【春心】
1 春に心の中に生じる思い。春思。 2 好色な気持ち。春情。
しょえんおおかがみ【諸艶大鑑】
浮世草子。8巻。井原西鶴作。貞享元年(1684)刊。「好色一代男」の主人公世之介の子世伝が、諸国の遊里の表裏を、くにという女から聞き書きした形で述べたもの。別名「好色二代男」。
しょく【色】
[音]ショク(漢) シキ(呉) [訓]いろ [学習漢字]2年 〈ショク〉 1 いろ。「寒色・原色・染色・着色・配色・白色・発色・変色」 2 感情の現れた顔の様子。顔いろ。「顔色・気色・喜色・愁...
しる・し
[形ク]《「しる(汁)」の形容詞化か。「じるし」とも》 1 水っぽい。「—・き物釜底の食(めし)」〈浮・好色盛衰記・三〉 2 道がぬかっている。「道の—・き時は、返しももだちを取るべし」〈宗五大草紙〉