いか‐てい【如何体】
[名・形動ナリ]どのようなようす。どんなふう。「—なる馬にか乗りたる」〈著聞集・一六〉
いか‐で【如何で/争で】
[副]《「いかにて」の音変化》 1 疑問を表す。どういうわけで。「今は—この若き人々おとなびさせむ」〈更級〉 2 反語を表す。どうして…か。「朽ちもせぬこの河柱のこらずは昔のあとを—知らまし」〈...
いかで‐か【如何でか】
[連語]《「か」は係助詞》 1 疑問を表す。どうして。「よろづに—すぐれけむ」〈浜松・五〉 2 反語を表す。どうして…か。「—知り参らせ候ふべき」〈平家・六〉 3 願望を表す。何とかして。「—四...
いかで‐も【如何でも】
[連語]《「も」は係助詞》 1 願望を表す。どのようにしてでも。「あはれに、—、逢ひ見ばや」〈狭衣・一〉 2 放任の気持ちを表す。どのようにでも。「我が身の事は—ありなん」〈平家・六〉
いか‐な【如何な】
《「いかなる」の音変化》 [連体] 1 どんな。どのような。「—名人でも簡単にはできまい」 2 さすがの。「—先生も年には勝てない」〈藤村・夜明け前〉 [副](あとに打消しの語を伴って)どう...
いかな‐いかな【如何な如何な】
[連語] 1 (あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)強く否定する気持ちを表す。どうしてどうして。「いづくいづ方へ持って参っても、—ゆっすりとも致す事ではおりない」〈鷺流狂・末広がり〉 2 相手...
いかな‐こと【如何な事】
[連語] 1 (感動詞的に用いて)驚きの気持ちを表す。どうしたこと。何としたこと。「これは—」 2 (あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)強く否定する気持ちを表す。どうしても。「—幕府を佐(た...
いか‐な・り【如何なり】
[動ラ変]《「いかにあり」から》 1 どのようだ。どんなだ。「かかる人々のすゑずゑ—・りけむ」〈源・末摘花〉 2 どういうわけだ。どうしてだ。「女君も—・るらむとおぼす」〈落窪・一〉 3 反語の...
いか‐なる【如何なる】
[連体]《動詞「いかなり」の連体形から》「いかな」に同じ。「—ことがあろうとも驚かない」
いかなるほしのもとに【如何なる星の下に】
高見順の長編小説。浅草を舞台に、小説家の「私」がレビューの踊り子に思いを寄せるさまを描く。昭和14年(1939)1月から翌昭和15年(1940)3月まで「文芸」誌に連載。単行本は昭和15年(19...