あん‐じょ【晏如】
[ト・タル][文][形動タリ]安らかで落ち着いているさま。晏然(あんぜん)。「従容(しょうよう)として逼(せま)らず、—として惕(おそ)れず」〈露伴・運命〉
アンジョ【(ポルトガル)anjo】
キリシタン用語で、天使のこと。 [補説]「安所」「安女」「安如」とも書く。
いち‐にょ【一如】
1 仏語。唯一絶対の真理。真如が異なる現れ方をしながら一つのものであること。 2 異ならないこと。一体であること。「物心—」
かつ‐じょ【豁如】
[ト・タル][文][形動タリ]心が大きく小事にこだわらないさま。心のさっぱりとしたさま。「其の意見の異なるにも拘(かかわ)らず互に—たるの有様は」〈竜渓・経国美談〉
きっきゅう‐じょ【鞠躬如】
[ト・タル][文][形動タリ]身をかがめて、つつしみかしこまるさま。「—として用を聞いている」〈円地・女坂〉
きゅう‐じょ【翕如】
[形動タリ]音律や声調などがよくそろっているさま。「—たる声の中に、布留(ふる)の神宝を出だし奉るに」〈太平記・三九〉
けいえい‐いちにょ【形影一如】
《物の形とその影が常に寄り添うところから》 1 心の善悪がその行いにあらわれることのたとえ。 2 夫婦が仲むつまじいことのたとえ。
けつ‐じょ【欠如/闕如】
[名](スル) 1 必要な物事が欠けていること。「判断力の—」「道徳心が—している」 2 「欠字2」に同じ。
こつ‐じょ【忽如】
[ト・タル][文][形動タリ]にわかなさま。たちまち。突然。忽然。「—としてその心の地盤は崩れ」〈嘉村・秋立つまで〉
ごと【如】
《比況の助動詞「ごとし」の語幹》 1 …のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが—照る月の雲隠る—沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉 2 …のようだ。「ごとし」の終止...