えん‐ぜん【嫣然／艶然】
［ト・タル］［文］［形動タリ］にっこりほほえむさま。美人が笑うさまについていう。「四分の羞(はじ)六分の笑(えみ)を含みて、—として灯光(あかり)の中(うち)に立つ姿を」〈蘆花・不如帰〉
えん‐たい【艶態】
あでやかで、なまめかしい姿。嬌態(きょうたい)。
えんちょう‐こくい【円頂黒衣】
まるめた頭に墨染めの衣。僧の姿。
えん‐び【婉美】
［名・形動］しとやかで美しいこと。また、そのさま。婉麗。「—な舞姿」
えんま‐てん【閻魔天】
八方天・十二天の一としての閻魔王の称。南方の守護神。図像は冥界十王の場合と異なり、水牛に乗り左手に人頭の幢(どう)を持つ姿に表し、密教で、除病・延寿祈祷(きとう)などの本尊とする。
えん‐よう【婉容】
女性のしとやかな姿。おとなしい態度。
えん‐よう【艶容】
女性のあでやかで、なまめかしい姿。
えんらい【遠雷】
立松和平の長編小説。都市近郊農村でトマトのハウス栽培を行う青年を主人公に、都市化の波とともに崩壊していく共同体の姿を生々しく描く。昭和55年（1980）、第2回野間文芸新人賞を受賞した著者の出世...
えん‐れい【艶麗】
［名・形動］ １ 容姿があでやかで美しいこと。また、そのさま。「—な女優」 ２ 文章・音楽・絵画などの表現がはなやかで美しいこと。また、そのさま。「文章の—は評判の男なりしが」〈一葉・暁月夜〉
おい‐まさ・る【生ひ優る】
［動ラ四］成長するにつれて容姿が美しくなる。「沼水に君は生ひねど刈る菰(こも)のめに見す見すも—・るかな」〈平中・三七〉
