さいごのむすこ【最後の息子】
吉田修一の短編小説。平成9年(1997)第84回文学界新人賞を受賞した、著者のデビュー作。第117回芥川賞の候補作ともなった。同作を表題作とする小説集は、平成11年(1999)の刊行。
サイドカーにいぬ【サイドカーに犬】
長嶋有の短編小説。平成13年(2001)第92回文学界新人賞を受賞。著者の小説家としてのデビュー作。平成19年(2007)映画化。
されどわれらがひび【されどわれらが日々—】
柴田翔の中編小説。同人誌「象」に発表の後、「文学界」昭和39年(1964)4月号に転載。同年、第51回芥川賞受賞。1960年代の学生運動の時代を背景とする青春小説。
さんげつき【山月記】
中島敦の短編小説。昭和17年(1942)、「文学界」誌に、総題「古潭」として「文字禍」とともに掲載された、著者のデビュー作品。中国、唐代の伝奇物語「人虎伝」を題材とする。
しのとげ【死の棘】
島尾敏雄の長編私小説。昭和35年(1960)「群像」誌に冒頭部分を発表。以後、「文学界」「新潮」などに断続的に連載したのち、昭和52年(1977)に長編小説として刊行。夫の浮気から狂気に陥った妻...
しゅせき‐かがくこもん【首席科学顧問】
科学界を代表して政府省庁に対して助言や政策立案を行う科学者。英国やEU(欧州連合)などで登用されている。CSA(chief scientific advisor)。
しょうじょうるてん【生々流転】
岡本かの子の長編小説。著者没後に発見された遺稿で、昭和14年(1939)「文学界」誌に発表。乞食だった父をもつ女性の波乱に満ちた人生を描く。
しろいきょとう【白い巨塔】
山崎豊子の小説。昭和38〜40年(1963〜1965)発表。派閥争いや医療ミス訴訟など、医学界の闇を描く。 を原作とする映画。山本薩夫監督、昭和41年(1966)公開。第40回キネマ旬報ベ...
しろいやま【白い山】
村田喜代子の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は「文学界」誌の平成2年(1990)5月号に掲載。第29回女流文学賞受賞。
じうた【地唄】
有吉佐和子の短編小説。伝統芸能の世界に生きる父娘の愛憎の絆を描く。昭和31年(1956)、雑誌「新思潮」に発表、文学界新人賞および芥川賞の候補作に選ばれた。