ジェロニモのじゅうじか【ジェロニモの十字架】
青来有一の小説。平成7年(1995)に第80回文学界新人賞を受賞した、著者のデビュー作。
じょがくざっし【女学雑誌】
婦人雑誌。明治18年(1885)7月創刊、明治37年(1904)2月、526号で廃刊。初め近藤賢三、24号から巌本善治が編集。キリスト教に基づく女性啓蒙誌であったが、北村透谷・島崎藤村らが執筆し...
じょせいと【女生徒】
太宰治の短編小説。昭和14年(1939)、雑誌「文学界」4月号に掲載。同年7月、同作を表題作とする小説集を刊行。
すいみゃく【水脈】
高樹のぶ子の短編小説集。平成5年(1993)から平成6年(1994)にかけて「文学界」誌に連載された作品群に書き下ろしを加えたもの。平成7年(1995)刊行。同年、第34回女流文学賞受賞。
すなのうえのしょくぶつぐん【砂の上の植物群】
吉行淳之介の長編小説。「文学界」誌の昭和38年(1963)1月号から12月号まで連載。インモラルな性に溺れていく中年のサラリーマンの姿を描く。
たい‐と【泰斗】
「泰山北斗」の略。「医学界の—」
たいようのきせつ【太陽の季節】
石原慎太郎の短編小説。昭和30年(1955)、第1回文学界新人賞、第34回芥川賞受賞。昭和31年(1956)映画化され、作者の弟である石原裕次郎のデビュー作となる。→太陽族
たかおかしんのうこうかいき【高丘親王航海記】
渋沢竜彦による長編小説。「文学界」誌に昭和60年(1985)より断続的に連載。昭和62年(1987)著者没後に刊行。同年、第39回読売文学賞受賞。
ちはたったままねむっている【血は立ったまま眠っている】
寺山修司の戯曲。昭和35年(1960)、「文学界」誌に発表。同年、浅利慶太の演出により、劇団四季が初演。六十年安保闘争を描き、第6回新劇戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作となった。
つるはやみき【鶴は病みき】
岡本かの子の短編小説。昭和11年(1936)「文学界」誌に発表。登場人物の麻川荘之助は、芥川竜之介をモデルとしている。