ハーベイロード‐の‐ぜんてい【ハーベイロードの前提】
《Harvey Road presumption》フィスカルポリシーなどのケインズ理論による経済政策には、公正無私な知的エリートが、私情にとらわれずに政策を実行することが前提として必要であるとい...
バイイ【Charles Bally】
[1865〜1947]スイスの言語学者。ソシュールの弟子で、師の講義の記録をまとめ、「一般言語学講義」として刊行。また、表現形式と感情との関係を体系的に検討して言語学的文体論を創始した。著「一般...
バイルシュタイン‐はんのう【バイルシュタイン反応】
ハロゲンの簡便な検出方法の一。熱した銅線に試料を付着させ、ふたたびバーナーで熱したときの炎色反応を見る。試料にハロゲン化物が含まれる場合、ハロゲン化銅による青または青緑色の炎となる。ロシアの化学...
ばしょ‐さいぼう【場所細胞】
動物がある特定の場所を通過するときにだけ発火する神経細胞。脳の海馬に存在。1971年、米国出身の神経科学者ジョン=オキーフらが、行動中の齧歯(げっし)類の脳内の電位を直接測定することによって発見...
ばぞくのうた【馬賊の唄】
池田芙蓉(国文学者池田亀鑑の筆名)による少年小説。児童向け雑誌「日本少年」に大正14年(1925)から連載を開始した冒険活劇。連載は断続的に昭和5年(1930)まで続いた。
バタフライ‐こうか【バタフライ効果】
《butterfly effect》ある系の変化が初期条件に極めて鋭敏に依存する場合に見られる、予測不可能な挙動のたとえ。もとは、米国の気象学者ローレンツが1972年に行った「ブラジルでの蝶のは...
バヤンザグ【Bayanzag/Баянзаг】
モンゴル南部、ゴビ砂漠の一地域。ウムヌゴビ県の県都ダランザドガドの北西約90キロメートルに位置する。1920年代、米国の古生物学者ロイ=チャップマン=アンドリュース率いる調査隊が「燃え立つ崖」と...
ばらのなまえ【薔薇の名前】
《原題、(イタリア)Il nome della rosa》イタリアの記号論学者・小説家、エーコによる長編小説。1980年刊行。中世の修道院を舞台とするミステリー。
バルトリド【Vasiliy Vladimirovich Bartol'd】
[1869〜1930]ソ連の東洋学者。中央アジアおよび西アジア・イスラム世界の歴史・地理・考古・民俗・言語の諸分野ですぐれた業績を残した。著「モンゴル侵入期のトルキスタン」など。
バンアレン‐たい【バンアレン帯】
地球の赤道上空を中心にドーナツ状に取り巻く放射能の強い領域。宇宙から飛来する高エネルギーの陽子や電子が地球磁場にとらえられてできる。1958年に米国の物理学者バン=アレン(J.A.Van All...