かいご‐の‐はな【解語の花】
《玄宗皇帝が楊貴妃をさして言ったという、「開元天宝遺事」の故事から。言葉のわかる花の意》美人のこと。
かいじゅうせん‐じ【海住山寺】
京都府木津川市加茂町例幣(れいへい)にある真言宗智山派の寺。山号は補陀落山(ふだらくさん)。天平7年(735)聖武(しょうむ)天皇の勅願により、良弁(ろうべん)が建立と伝える。承元2年(1208...
かいじん‐にじゅうめんそう【怪人二十面相】
江戸川乱歩の小説に登場する怪盗。変装を得意とし、多くの宝石や美術品をねらって探偵明智小五郎らと対決する。
かい‐ぞう【海蔵】
1 大蔵経(だいぞうきょう)のこと。 2 海中にあるという蔵。特に、竜宮城の宝の蔵。「—の御宝も、心の如くなるべし」〈謡・和布刈〉
かいちょう‐ば【開帳場】
1 江戸時代、寺社の秘仏秘宝を公開していた場所。また、人が出てにぎわうところから、盛り場のこと。 2 歌舞伎などの大道具で、舞台上に設けられた斜面。山や坂道などに用いる。寺社の開帳で、階段のとこ...
かいつうしょうこう【華夷通商考】
江戸中期の地理書。2巻。西川如見著。元禄8年(1695)刊。宝永5年(1708)訂正増補版5巻刊。主として通商の立場から外国の地誌を記したもの。
かいふうそう【懐風藻】
奈良時代の漢詩集。1巻。淡海三船(おうみのみふね)の撰ともいうが、撰者未詳。天平勝宝3年(751)成立。近江(おうみ)朝以後、約80年間、64人の漢詩120編を年代順に集めた、日本最古の漢詩集。
かいらくえん‐やき【偕楽園焼】
紀州徳川家の御庭(おにわ)焼き。文政(1818〜1830)ごろ、10代藩主治宝(はるとみ)が別邸西浜御殿内の偕楽園で、京都の楽(らく)焼の陶工や永楽保全らに焼かせたのに始まる。交趾(コーチ)焼の...
かいりゅうおう‐じ【海竜王寺】
奈良市法華寺北町にある真言律宗の寺。開創年代は天平年間(729〜749)、光明皇后の創立と伝える。もと藤原不比等邸の北東隅にあったので、隅寺(すみでら)・隅院(すみのいん)・脇寺などと称された。...
かいれん‐せき【灰簾石】
カルシウム・アルミニウムなどを含む複雑な含水珪酸塩鉱物(けいさんえんこうぶつ)。緑簾石(りょくれんせき)の仲間で、結晶片岩に柱状結晶として存在する。斜方晶系。バナジウムを含む青紫色で透明なものは...