より‐びと【寄人】
1 「よりゅうど」に同じ。 2 「寄坐(よりまし)」に同じ。「—は今ぞ寄り来る」〈謡・葵上〉
より‐ふ・す【寄り臥す】
[動サ四]物に寄り添ってふす。もたれかかって寝る。「あくびおのれうちして—・しぬる」〈枕・二五〉
より‐ふね【寄り船】
遭難して海岸に漂着した船。「浦人これを見て、—あるやとて」〈浄・小袖そが〉
より‐ぼう【寄(り)棒】
寄り道具の一。刃物を払い落としたり、たたき伏せたりするのに用いる棒。
より‐まし【寄坐/憑子/尸童】
《神霊の「寄り坐(ま)し」の意》修験者や巫子(みこ)が神降ろしをする際に、神霊を乗り移らせる童子や人形。
より‐み【寄(り)身】
相撲で、四つに組んで自分の体を相手につけ、前へ寄り進むこと。
より‐みち【寄(り)道】
[名](スル)目的地へ行く途中で、他の所へ立ち寄ること。また、回り道して立ち寄ること。「—して帰る」
より‐め【寄(り)目】
1 左右のひとみが内側に寄っていること。また、その目。内斜視の俗称。 2 文楽人形で、はめ込みになっている両眼球を、中央に寄せたり、左右に動かしたりできる仕掛けのある目。
より‐も【寄り藻】
岸に流れ寄った海草。「これは磯辺(いそべ)に—かく海士(あま)の捨て草」〈謡・松風〉
よりゅうど【寄人】
1 平安時代以後、記録所・御書所などに置かれた職員。庶務・執筆などのことをつかさどった。 2 平安時代以後、朝廷の和歌所に置かれた職員。和歌の選定にあずかった。召人(めしゅうど)。 3 居住する...