かん‐きょう【寒蛩】
晩秋、ものさびしそうに鳴くコオロギ。「—籬下(りか)に鳴きて」〈蘆花・自然と人生〉
かん‐きょう【寒郷】
1 貧しく、さびれた村里。 2 自分の故郷、居住地をへりくだっていう語。
かん‐きょく【寒極】
地球上で最も低い気温を記録した地点。南極のボストーク基地で、1983年にセ氏零下89.2度を記録。北半球ではシベリアのオイミャコンで1933年にセ氏零下67.7度を記録。
かん‐ぎく【寒菊】
1 菊の一品種。花も葉も小形。霜に強く、12月から翌年1月にかけて黄色い花を咲かせる。こがねめぬき。しもみぐさ。《季 冬》「—の雪をはらふも別かな/犀星」 2 餅を薄く切ってから菊の花や葉の形に...
かん‐ぎょう【寒行】
寒中に、寒苦に耐えて行う修行。寒念仏・寒参り・寒垢離(かんごり)など。《季 冬》
かんぎょくしゅう【寒玉集】
俳誌「ホトトギス」に掲載された写生文の作品集。第一篇は明治33年(1900)、第二篇は明治34年(1901)の刊行。高浜虚子が中心となり編纂(へんさん)。虚子のほか正岡子規、河東碧梧桐、坂本四方...
かん‐く【寒九】
寒に入ってから9日目。1月13日ごろ。《季 冬》
かん‐く【寒苦】
寒さによる苦しみ。凍えるような寒さ。「—に責められる」
かんく‐ちょう【寒苦鳥】
インドのヒマラヤにすむという想像上の鳥。夜に雌は寒苦を嘆いて鳴き、雄は夜が明けたら巣を作ろうと鳴くが、太陽が出ると寒さを忘れて怠ける。仏教では、怠けて悟りの道を求めない人間にたとえる。かんくどり。
かんく‐の‐あめ【寒九の雨】
寒九に降る雨。豊作の兆(きざし)として喜ばれる。《季 冬》