かんすい‐せき【寒水石】
茨城県北部から産する結晶質石灰岩の石材名。阿武隈高地南端の古生層の中から掘り出され、白色や濃緑色・灰色の縞(しま)模様がある。建築・彫刻用。
かん‐すげ【寒菅】
カヤツリグサ科の多年草。山地の林下に生え、高さ約40センチ。葉は根際から多数出て、寒中でも青々としてつやがある。春から初夏にかけて、淡褐色の雄花穂と黄褐色の雌花穂とをつける。すげ。《季 冬》
かん‐すずめ【寒雀】
寒中のスズメ。美味で滋養に富むという。《季 冬》「—大仏殿を栖(すま)ひなる/誓子」
かん・ずる【寒ずる】
[動サ変][文]かん・ず[サ変]寒さが身に染みる。「もやがすっかり晴れましたから、恐ろしく—・じて来ました」〈鏡花・玄武朱雀〉
かん‐せい【寒声】
1 寒そうな声。寒さを感じさせる声。 2 寒さを感じさせる風や水の音。
かん‐せい【寒星】
冷たく冴え渡る空に光る星。《季 冬》
かん‐せい【寒生】
貧しい書生。また、自分の謙称。
かん‐せぎょう【寒施行】
寒中に、餌の乏しいキツネ・タヌキなどに食物を施すこと。巣穴の前やあぜ・山道などに置く。穴施行。野施行。《季 冬》「—北へ流るる野川あり/波郷」
かん‐せん【寒蝉】
秋に鳴くセミ。ヒグラシ・ツクツクボウシなど。かんぜみ。《季 秋》
かん‐ぜみ【寒蝉】
「かんせん(寒蝉)」に同じ。