しん‐でん【寝殿】
1 天子が日常寝起きする宮殿。南殿。 2 寝殿造りの中心となる建物。主人の居室で、客間ともなる。正殿。
しんでん‐づくり【寝殿造(り)】
平安中期に成立した貴族の住宅形式。中央に寝殿とよぶ主屋があり、その東・西・北にそれぞれ対屋(たいのや)を設け、渡殿(わたどの)で結ぶ。東西両対屋から南に中門廊を出し、中ほどに中門を、先端の池畔に...
しん‐ぼう【寝房】
寝室。ねま。「子先ず宜く—に入るべし」〈織田訳・花柳春話〉
な・す【寝す】
[動サ四]《動詞「ぬ(寝)」に上代の尊敬の助動詞「す」が付いて音変化したもの》「寝る」の尊敬語。寝ていらっしゃる。「沖つ波来寄する荒磯(ありそ)をしきたへの枕とまきて—・せる君かも」〈万・二二二〉
な・す【寝す】
[動サ四]《動詞「ぬ(寝)」に使役の意が加わった語形》寝させる。寝かす。「まなかひにもとなかかりて安眠(やすい)し—・さぬ」〈万・八〇二〉
ぬ【寝】
[動ナ下二]「ね(寝)る」の文語形。
ね【寝】
寝ること。眠ること。「—が浅い」
ね‐あせ【寝汗/盗汗】
眠っている間にかく汗。悪夢を見たときなどのほか、肺結核など病気の一症状として現れることもある。とうかん。「—をかく」
ね‐いき【寝息】
睡眠中の呼吸。「安らかな—」
寝息(ねいき)を窺(うかが)・う
眠っているのかどうかようすを見る。また、人が眠っている間に、気づかれずに悪事などをしようとする。「—・って部屋に忍び込む」