ふざん‐の‐うんう【巫山の雲雨】
《宋玉の「高唐賦」の、楚(そ)の懐王が昼寝の夢の中で巫山の神女と契ったという故事から》男女が夢の中で結ばれること。また、男女が情を交わすこと。巫山の雲。巫山の雨。巫山の夢。朝雲暮雨。
ふし‐おき【臥し起き】
1 寝たり起きたりすること。おきふし。「苦しくのみあれば—も心やすくてこそ」〈宇津保・国譲下〉 2 毎日の生活。日常。「—は、ただ幼き人をもてあそびて」〈かげろふ・上〉
ふし‐かえ・る【臥し返る】
[動ラ四]寝返りをうつ。「うしろざまにこそ—・りたれ」〈宇治拾遺・三〉
ふし‐ど【臥し所】
夜寝る所。寝所。寝床。ねや。ふしどころ。
ふし‐まち【臥し待ち】
出が遅い月を寝て待つこと。また、その月。
ふしまち‐の‐つき【臥し待ちの月】
《出が遅いので寝て待つ月の意》陰暦19日、特に陰暦8月19日の夜の月。寝待ちの月。ふしまちづき。《季 秋》
ふしん‐ばん【不寝番】
一晩中、寝ないで番をすること。また、その人。寝ずの番。「—で詰める」
ふじわら‐じだい【藤原時代】
日本の文化史、特に美術史上の時代区分の一。弘仁貞観時代に次ぎ、遣唐使廃止以後、藤原氏が摂関政治を行った平安時代中期・後期をさす。女流文学・大和絵・和様書道・寝殿造りなど国風の優美な文化をつくり出した。
ふ・す【臥す】
[動サ五(四)]《「伏(ふ)す」と同語源》横になる。寝る。また、病気などで寝こむ。ふせる。「床(とこ)に—・す」
ふすぼ・る【燻ぼる】
[動ラ五(四)] 1 煙のすすで黒くなる。すすける。「行灯(あんどう)の紙は油烟に—・りて鼠色をなし」〈鉄腸・花間鶯〉 2 炎が立たず、煙だけ出して燃える。くすぶる。「お寝間の内は抹香で—・りま...