うべ‐も【宜も】
[連語]《「も」は係助詞》なるほどその通りに。もっともなことに。「春なれば—咲きたる梅の花君を思ふと夜眠(よい)も寝なくに」〈万・八三一〉
うま【甘/味】
《形容詞「うまし」の語幹》名詞に付いて複合語を作る。 1 味がよい、うまい意を表す。「—酒」「—飯(いい)」 2 貴い意を表す。「—人」 3 眠りの度合いの深い意を表す。「—寝(い)」
うま‐い【熟寝】
ぐっすり眠ること。熟睡(じゅくすい)。「人の寝(ぬ)る—は寝ずてはしきやし君が目すらを欲(ほ)りし嘆かふ」〈万・二三六九〉
うら‐がえ・る【裏返る】
[動ラ五(四)] 1 裏が返って表になる。ひっくり返る。「葉が—・る」「声が—・る」 2 味方が敵となる。裏切る。心変わりする。「—・って寝首を掻(か)く」 3 相いれなくなる。逆になる。「想頭...
うら‐がなし・い【心悲しい】
[形][文]うらがな・し[シク] 1 なんとなく悲しい。もの悲しい。「—・い晩秋の景色」 2 心の中で、いとしく感じられる。「むらさきは根もかも終ふる人の児の—・しけを寝を終へなくに」〈万・三五...
うら・ぐ
[動ガ下二]《「うら」は「心」の意》楽しい気分になる。浮かれる。いい気持ちになる。「大御酒(おほみき)に—・げて大御寝(おほみね)し給ひき」〈記・下〉
うら‐じ【浦路】
浦伝いの道。「旅寝する須磨の—のさよ千鳥声こそ袖の波はかけけれ」〈千載・羇旅〉
うら‐やす【心安】
[形動ナリ]心が安らかなさま。「春へ咲く藤の末葉(うらば)の—にさ寝る夜そなき子ろをし思へば」〈万・三五〇四〉
うり【瓜】
1 ウリ科の植物のうち、実を食用にするものの総称。キュウリ・シロウリ・スイカ・メロン・カボチャなどで、特にマクワウリをいう。《季 夏》「葉がくれの—と寝ころぶ子猫かな/一茶」 2 ウリ科の双子葉...
えら・む【選む/択む】
[動マ五(四)] 1 「えらぶ」に同じ。「名誉の執筆に—・まれて」〈風葉・寝白粉〉 2 取り調べる。「山伏を堅く—・み申せ」〈謡・安宅〉