おき‐つ‐たまも【沖つ玉藻】
沖の美しい藻。「靡(なび)く」の序詞として多く用いられる。「わたつみの—のなびき寝む」〈万・三〇七九〉
おき‐つ‐なみ【沖つ波】
[名]沖に立つ波。「—来寄する荒磯(ありそ)をしきたへの枕とまきて寝(な)せる君かも」〈万・二二二〉
[枕]波の動く状態から「競(きほ)ふ」「頻(し)く」「高し」「立つ」「撓(とを)む」など...
起(お)きて半畳(はんじょう)寝(ね)て一畳(いちじょう)
人間が必要な広さは、起きている時が半畳で、寝ても一畳あれば足りる。贅沢(ぜいたく)は慎むべきであるという教え。
おき‐ぬけ【起(き)抜け】
寝床から起き出したばかりのこと。起きがけ。起きしな。「—に一服すう」
おき‐ばん【起(き)番】
当番で、ひと晩じゅう起きていること。また、その人。寝ずの番。
おき‐ふし【起(き)伏し/起き臥し】
[名](スル)起きたり寝たりすること。また、日常の生活。「一人では—もままならない」「同じ部屋に—する」
[副]寝てもさめても。いつも。「—息子の行く末を案じる」
おき‐まよ・う【置き迷ふ】
[動ハ四] 1 露や霜などが置き乱れる。ひどくおりる。「ひとり寝る山鳥の尾のしだり尾に霜—・ふ床の月影」〈新古今・秋下〉 2 露や霜が置いたのかと見誤る。「霜を待つまがきの菊の宵のまに—・ふ色は...
お・きる【起きる】
[動カ上一][文]お・く[カ上二] 1 横になっていたものがからだを起こす。立ち上がる。「転んでもすぐ—・きる」 2 眠りから覚める。また、目を覚まして床(とこ)を離れる。「毎朝五時に—・きる」...
おく‐ごてん【奥御殿】
江戸時代、将軍・大名などの屋敷で、奥のほうにある建物。居間・寝所、また夫人・側室などの住まいにあてた。
おく‐どこ【奥床】
家の奥にある寝床。⇔外床。「—に母は寝(い)ねたり外床(とどこ)に父は寝ねたり」〈万・三三一二〉