しなじな・し【品品し】
[形シク]品格が高くすぐれている。上品である。「頭つき、容体ほそやかに—・しくきよらなるに」〈前田本夜の寝覚・一〉
しのは◦ゆ【偲はゆ】
[連語]《動詞「しの(偲)ふ」の未然形+自発の助動詞「ゆ」》しのばれる。自然に思い出される。しぬはゆ。「大伴(おほとも)の高師(たかし)の浜の松が根を枕(まくら)き寝(ぬ)れど家し—◦ゆ」〈万・六六〉
し‐はつ【始発】
1 列車・電車・路線バスなどでその日、最初に出発すること。また、その乗り物。「—に間に合う」「—列車」⇔終発。 2 そこを列車などの運行の起点とすること。また、その駅。「東京—の寝台特急」「—駅」
しば‐の‐いおり【柴の庵】
柴で屋根をふいた庵。転じて、粗末な家。しばのいお。しばいお。「まばらなる—に旅寝して」〈新古今・冬〉
しば‐ふ【芝生】
芝が一面に生えている所。また、庭などで芝が植えてある所。「—に寝そべる」
し‐びん【溲瓶/尿瓶】
《「しゅびん」の音変化》病人や老人が、寝たまま尿をするのに用いる器。
しぶ・く
[動カ四] 1 無理に連れて来る。引きずって来る。しょっぴく。「寝る時はもみくじで—・いて来い」〈浄・女楠〉 2 誘いをかける。誘う。「幸ひあたりに人もなし、ちと—・いて見ませう」〈浄・西王母〉
しまら‐く【暫く】
[副]「しばらく」の古形。「—は寝つつもあらむを」〈万・三四七一〉
しみら‐に
[副]一日じゅう間断なく。たえずひっきりなしに。しめらに。「あかねさす昼は—ぬばたまの夜はすがらに眠(い)も寝ずに」〈万・三二九七〉
しめ‐もらい【注連貰い】
小正月の左義長(さぎちょう)で焼くために、他の家で外した門松やしめ飾りなどを子供が貰い集めること。《季 新年》「色里や朝寝の門の—/松浜」