こはる‐ぞら【小春空】
小春のころの、穏やかに晴れた空。《季 冬》「一翳の雲ゆゑいよよ—/風生」
こはる‐なぎ【小春凪】
小春のころの、穏やかな海のなぎ。《季 冬》
こはる‐び【小春日】
小春のころの穏やかな日。また、その日ざし。《季 冬》「—や石を噛み居る赤蜻蛉/鬼城」
こはる‐びより【小春日和】
初冬のいかにも小春らしい穏やかで暖かい日和。《季 冬》「玉の如き—を授かりし/たかし」 [補説]文化庁が発表した平成26年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「初冬の頃の、穏やかで...
こ‐ろくがつ【小六月】
陰暦10月の異称。雨風も少なく、春を思わせる暖かい日和(ひより)の続くところからいう。小春。《季 冬》
しゅん【春】
[音]シュン(呉)(漢) [訓]はる [学習漢字]2年 〈シュン〉 1 はる。「春季・春日・春宵/初春・惜春・早春・晩春・陽春・来春・立春」 2 正月。「賀春・迎春・新春」 3 若く血気盛んな...
しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保5年(1720)大坂竹本座初演。遊女小春と紙屋治兵衛との情死事件を脚色したもの。近松世話物の最高傑作とされる。
しんじゅう‐よし【心中善し】
心意気がよいこと。義理堅いこと。「—、意気方よし、床(とこ)よしの小春殿」〈浄・天の網島〉
じん‐せい【人声】
人の声。ひとごえ。「四囲は寂然として—を聞かない」〈独歩・小春〉
ぜん‐しん【全心】
心のすべて。心の全体。「僕がオーズオルスに—を打こんだのは」〈独歩・小春〉