あと‐じり【後尻】
後ろのほう。しり。「総理大臣に御なりの時分は、御勝手に人民の—を御追いになるが宜(よろ)しい」〈蘆花・黒潮〉
いと‐じり【糸尻】
「糸底」に同じ。
えじり【江尻】
静岡県静岡市の地名。もと東海道五十三次の宿駅。
おったて‐じり【押っ立て尻】
《「おったて」は「おしたて」の音変化》今にも立ち上がりそうな、尻を浮かせた落ち着きのない座り方。「旦那は早や—をしかけた」〈上司・兵隊の宿〉
おり‐じり【織(り)尻】
織物の織り終わりの部分。織り留め。⇔織り付け。
かた‐じり【片尻】
尻の片方。尻の一部。
かな‐じり【仮名尻】
いろは47文字の最後に書き加えた字。すなわち「京」の字。⇔仮名頭(かながしら)。
神(かみ)の正面(しょうめん)仏(ほとけ)のま尻(しり)
神棚は正面の高い所に、仏壇は陰に設けよということ。
かもめ‐じり【鴎尻】
《水上に浮かぶカモメの尾が跳ね上がるようすに似るところから》 1 太刀の尻が上に反るように腰に差すこと。伊達(だて)な姿。 2 はかりのさおの尻が上に跳ねるほど、量り目を十分に取ること。「一匁の...
から‐じり【軽尻/空尻】
《「からしり」とも》 1 江戸時代、宿駅で旅人を乗せるのに使われた駄馬。人を乗せる場合は手荷物を5貫目(18.8キロ)まで、人を乗せない場合は本馬(ほんま)の半分にあたる20貫目まで荷物を積むこ...