ねこ‐の‐こい【猫の恋】
晩冬から初春にかけて、猫が交尾期にあること。《季 春》「うらやまし思ひきる時—/越人」
ねこ‐また【猫股/猫又】
年老いた猫で、尾が二またに分かれ、化けて人を害するといわれるもの。
ね‐しな【寝しな】
《「しな」は、…するときの意の接尾語》寝ようとするとき。また、眠りについたばかりのころ。ねぎわ。「—に電話が鳴る」
ねずみ【鼠】
1 齧歯(げっし)目ネズミ科の哺乳類の総称。一般に小形で、体毛は灰色・黒褐色で尾は細長い。犬歯はなく、一対の門歯が発達し一生伸び続ける。繁殖力は旺盛だが、寿命は短い。農作物・貯蔵穀物などに甚大な...
ねずみ‐カンガルー【鼠カンガルー】
有袋目カンガルー科ネズミカンガルー亜科の哺乳類の総称。ウサギ大で、9種ほどがオーストラリアおよびタスマニアの一部に分布。草食性。地中に巣を作り、巣材の草や小枝を尾で束ねるように巻いて運ぶ。
ねずみ‐の‐お【鼠の尾】
イネ科の多年草。日当たりのよい地に生え、高さ50〜70センチ。葉は線形。夏から秋、ネズミの尾に似た淡緑色の穂が茎の上部に集まってつく。《季 秋》
ねずみ‐まい【鼠舞ひ】
(ネズミが穴を出ようか出まいかとようすをうかがうように)ためらうこと。まごまごすること。ねずまい。「猪武者の尾につきて、—せし松寿が徒(ともがら)」〈読・弓張月・残〉
ねったい‐ちょう【熱帯鳥】
ネッタイチョウ目ネッタイチョウ科の鳥の総称。全体に白色の海鳥で、尾羽の中央2枚が著しく長く、全長80〜100センチのうち半分近くを占める。熱帯海域に3種が分布。アカオネッタイチョウは尾とくちばし...
ねづ‐びじゅつかん【根津美術館】
東京都港区にある美術館。実業家根津嘉一郎が、茶器や仏教絵画などの収集品と邸宅・庭園を寄付したもので、昭和16年(1941)開館。尾形光琳の「燕子花図(かきつばたず)屏風」などを所蔵する。
ね‐ろ【嶺ろ】
《「ろ」は接尾語。上代東国方言》峰(みね)。ね。「馬来田(うまぐた)の—に隠り居かくだにも国の遠かば汝(な)が目欲(ほ)りせむ」〈万・三三八三〉