かん‐けん【関鍵】
1 かんぬきと、かぎ。 2 戸締まり。 3 物事の最も重要なところ。要点。「二人の恋の—を自ら握って居る」〈花袋・蒲団〉
かん‐もん【勘問】
取り調べること。責め問うこと。「獄(ひとや)に居る事既に五、六度になると云ふとも、度毎に必ず—する事なし」〈今昔・一三・一〇〉
き‐しんど【気しんど】
[形動][文][ナリ]気づかれのするさま。また、心苦しいさま。気の毒だ。「前から見て居るに、—でならぬ」〈浄・伊賀越〉
きみ‐が‐きる【君が着る】
[枕]君のかぶる御笠(みかさ)の意から、「三笠(みかさ)」にかかる。「—三笠の山に居る雲の」〈万・二六七五〉
きょろり
[副] 1 目を大きくはっきりと見開いているさま。「ふたえの—とした眼もとに」〈里見弴・多情仏心〉 2 平気なさま。けろり。「盗人はまゐりますまいと言うて、—として居るぢゃ」〈松翁道話・三〉
くい‐さが・る【食(い)下(が)る】
[動ラ五(四)] 1 食いついてぶら下がる。食いついて離れないでいる。「尻尾には最前の黒いものが…—・って居る」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 強い相手に粘り強く立ち向かい、どこまでも争う。粘り強...
くき‐だ・つ【茎立つ】
[動タ五(四)]茎が生え出る。茎が伸びる。「弔いの人に踏まれたらしいがなお—・って青々として居る」〈左千夫・野菊の墓〉
く‐ぎん【苦吟】
[名](スル)詩歌や俳句などを苦心して作ること。また、その作品。「熱心に—して居るのに、今日は容易に句が出来ぬらしい」〈虚子・俳諧師〉
くさ‐いきれ【草熱れ/草熅れ】
草むらが夏の強い日ざしを受けて発する熱気。くさいきり。《季 夏》「—人死に居ると札の立つ/蕪村」
くす‐くす
[副](スル) 1 しのんで笑う声。また、そのようすを表す語。「下を向いて—(と)笑う」 2 こっそりと事をするさま。また、そのような性格であるさま。「根性が—して居るのだもの憎らしかろうでは無...