しば‐や【芝屋/芝居】
しばい。また、しばい小屋。「貴様一人—へ行くなんて」〈漱石・明暗〉
しまつ‐や【始末屋】
1 常に節約を心がけて、むだをしない人。倹約家。しまりや。 2 江戸時代、遊女屋で無銭遊興した客の代金取り立てを業とした者。「—と知らずお袋馳走をし」〈柳多留・九八〉
しまり‐や【締(ま)り屋】
倹約家。しまつや。または、けちんぼう。「—の女房」
しもうた‐や【仕舞うた屋】
「仕舞(しも)た屋」に同じ。「家は裕福な—のようで、意気な格子戸の門に」〈秋声・縮図〉
しもた‐や【仕舞た屋】
《「しもうたや」の音変化》 1 商店でない、普通の家。また、その家屋。「—風(ふう)の店」 2 もと商店をしていたが、今はやめた家。
しも‐どいや【下問屋】
近世、大坂にあって、西国・北国地方と取引した規模の小さな問屋。→上問屋(かみどいや)「上問屋—へ蓮葉女といふいたづら奉公つとめ」〈浮・娘気質・五〉
しも‐の‐や【下の屋】
「下屋(しもや)」に同じ。「物へだたりたる—にさぶらふ」〈源・明石〉
しも‐べや【下部屋】
召使いなどの部屋。「これ縫ひ給はずは、—にやりてこめ奉らむ」〈落窪・二〉
しも‐や【下屋】
寝殿造りで、主殿の後ろにある召使いが住む建物。また、雑物を置く建物。しものや。
しもん‐や【四文屋】
江戸末期、4文均一の食べ物や品物を売った大道商人。また、その店。