きっ‐と【屹度/急度】
[副]《「きと」の音変化》 1 話し手の決意や確信、また強い要望などを表す。確かに。必ず。「明日は—雨だろう」「—来てくださいね」 2 表情や態度などが厳しいさま。「—にらむ」「—申しつける」 ...
きっと‐しかり【屹度𠮟り】
江戸時代、庶民に科した刑罰の一。「𠮟り」の重いもの。→𠮟り
屹度(きっと)した
確実であるさま。「—証人があっては御貸し申されませぬ」〈黄・金生木〉
屹度(きっと)な・る
急に厳しい表情になる。もと、歌舞伎の演技の用語として台本のト書中に用いた。「—・ってにらみつける」
きつ【屹】
[音]キツ(慣) [訓]そばだつ 山が高くそびえ立つ。「屹然・屹立」 [難読]屹度(きっと)
きつ‐きつ【屹屹】
[ト・タル][文][形動タリ]山などが高くそびえ立つさま。また、いかめしい感じがするさま。「編輯(へんしゅう)記者の—として原稿に対する机の前を」〈魯庵・社会百面相〉
きつ‐ぜん【屹然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 山などが高くそびえ立つさま。「—たる高峰」 2 孤高を保ち周囲に屈しないさま。「自己の本領—として山岳と高きを争い」〈子規・歌よみに与ふる書〉
きつ‐りつ【屹立】
[名](スル) 1 山などが高くそびえ立つこと。「市街には高層ビルが—している」 2 人が動かずに立っていること。「白髪の老人が…—しているのであった」〈鴎外・鎚一下〉