か‐ぎゃく【苛虐】
[名・形動](スル)人を手ひどく扱って、いじめ苦しめること。また、そのさま。「雇夫の待遇(とりあつかい)是の如く—ならざるべし」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉 「常に悔恨と焦躁と取越苦労とに—せられて...
かくおん‐じ【覚園寺】
神奈川県鎌倉市二階堂町にある真言宗泉涌寺(せんにゅうじ)派の寺。山号は鷲峰(じゅぶ)山。院号は真言院。建保6年(1218)北条義時建立の大倉薬師堂を永仁4年(1296)北条貞時が元寇退散祈願のた...
かけ‐いり【駆(け)入り/駈け入り】
1 かけいること。 2 新参者。かけだし。 3 山伏が修行のために山に入ること。峰入り。⇔駆け出(で)。「大峰への—には日数が定まって」〈虎明狂・腰祈〉 4 「翔(かけり)2」に同じ。「お囃子(...
かけ‐ことば【掛け詞/懸け詞】
一つの言葉に同時に二つの意味をもたせる修辞法。「立ち別れいなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来(こ)む」〈古今・離別〉の歌で、「いなば」に「立ち別れ往(い)なば」と「因幡(いなば)の山」の...
かけ‐で【駆け出/駈け出】
山伏が霊山での修行を終えて里へ出てくること。この時、体内に活力・霊力が充実しているという。かけいで。「三つの峰入り—なる、行者ぞ尊(たっと)かりける」〈虎清狂・蟹山伏〉
かげろ・う
[動ワ五(ハ四)]《名詞「かげろう(陽炎)」の動詞化》 1 姿などがちらちらする。ちらっと見える。「敵意の外に、まだ認めなければならない或物が其所に—・った」〈漱石・明暗〉 2 光がほのめく。ひ...
かしま‐やりがたけ【鹿島槍ヶ岳】
富山・長野の県境にある山。飛騨山脈の後立山(うしろたてやま)連峰中の代表的な山。山頂は南峰(標高2889メートル)と北峰(2842メートル)に分かれている。高山植物が豊富。浸食の進んだ壮年期の山...
かすがやま‐じょう【春日山城】
春日山にあった上杉謙信の本城。越後(えちご)守護代長尾氏歴代の本拠で、長尾景虎(ながおかげとら)(上杉謙信)が拡充整備した。のち上杉景勝の会津移封のあと入城した堀氏が慶長12年(1607)に福島...
カスケード‐さんみゃく【カスケード山脈】
《Cascade》北アメリカの太平洋岸を南北に連なる山脈。最高峰はレーニア山の4392メートル。
かせ‐やま【鹿背山】
京都府木津川市にある山。布当(ふたぎ)の山。[歌枕]「見すててはかへるべしやは—の峰の紅葉のことと問はぬを」〈定頼集〉