かわい‐おとくに【川井乙州】
江戸中期の俳人。近江(おうみ)の人。通称、又七。姓は河合とも。姉の智月、妻の荷月とともに芭蕉の弟子。芭蕉の遺稿「笈の小文」を出版。随筆「それぞれ草」。生没年未詳。
かわい‐ぎょくどう【川合玉堂】
[1873〜1957]日本画家。愛知の生まれ。本名、芳三郎。別号、偶庵。初め四条派、のち橋本雅邦に師事して狩野派を学び、詩情あふれる穏健な風景画に独自の画風を打ち立てた。文化勲章受章。作「彩雨」など。
かわ‐いり【川入り】
6月1日に行われる水神祭。地方により12月1日に行われる。→川浸(かわびた)り
かわ‐いるか【河海豚】
クジラ目カワイルカ科の哺乳類の総称。淡水にすむ原始的なハクジラで、体長約2.5メートル。ガンジス川・揚子江・アマゾン川などに生息。吻(ふん)が細長く、目は退化の傾向を示し、独特の音波を出して魚な...
かわ‐う【河鵜/川鵜】
カツオドリ目ウ科の鳥。全長80センチくらい。全体に黒色。ユーラシア・アフリカ・北アメリカ東部に分布。日本にも留鳥として湖・川や海岸でみられ、潜水して魚を捕食。木の上に巣を作り、集団で繁殖する。《...
かわ‐うお【川魚】
川にすむ魚。また、淡水にすむ魚。コイ・フナ・アユなど。かわざかな。
かわうそ
向田邦子の短編小説。昭和55年(1980)発表。同年、「花の名前」「犬小屋」とあわせ第83回直木賞受賞。
かわ‐うそ【川獺/獺】
イタチ科の哺乳類。体長約70センチ、尾長約50センチ。川や湖の近くにすみ、体は流線形をなし、上面が暗褐色、下面が淡褐色。尾は基部が太く、指の間に水かきがある。巣穴は乾いた陸上にあるが、主に水中で...
かわうそ‐の‐まつり【川獺の祭(り)】
《「礼記」月令の「孟春の月。…獺、魚を祭る」から》川獺がとった魚を岸に並べておくのを、先祖の祭りをすると見立てたもの。獺祭(だっさい)。おそのまつり。《季 春》「—見て来よ瀬田のおく/芭蕉」
かわうち【川内】
福島県双葉郡にある村。阿武隈高地の中央部に位置し、村の約90パーセントを森林が占める。平伏(へぶす)沼はモリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物に指定されている。