す【巣/栖/窼】
1 鳥・獣・虫などのすむ所。「ネズミの—」「小鳥の—」 2 人の住む所。すみか。「愛の—」 3 よくない仲間が寄り集まる場所。「悪党の—」 4 クモが獲物を捕まえるために張る網。
す‐あな【巣穴】
獣や虫などがすむ穴。
す‐いり【巣入り】
金・銀・象牙・鹿の角などで要(かなめ)を作り、表裏からそれを差し込んだ扇。
す‐がき【巣掻き】
クモが巣をかけること。また、その巣。「秋風は吹きな破りそわが宿のあばらかくせるくもの—を」〈拾遺・雑秋〉
す‐が・く【巣掻く】
[動カ四]《「すかく」とも》クモが巣をかける。「蜘蛛(くも)の—・きたる松の、露に濡れたるをとりて」〈宇津保・藤原の君〉
す‐がく・る【巣隠る】
[動ラ下二]巣の中に隠れる。「—・れて数にもあらぬかりのこを」〈源・真木柱〉
すがも【巣鴨】
東京都豊島区東部の地名。江戸時代には中山道沿いの花卉(かき)栽培で知られた地。とげぬき地蔵をまつる高岩寺がある。
すがも‐こうちしょ【巣鴨拘置所】
⇒巣鴨プリズン
すがも‐プリズン【巣鴨プリズン】
東京都豊島区池袋にあった東京拘置所。第二次大戦敗戦後、連合軍に接収され、戦争犯罪人として逮捕された日本人政治家・軍人が収容された。A級戦犯7人はここで処刑された。昭和46年(1971)東京拘置所...
す‐く・う【巣くう】
[動ワ五(ハ四)] 1 巣を作ってすむ。「軒にツバメが—・う」 2 よくない人間が集まって住む。「暴力団の—・う町」 3 悪い考えや病気などが宿る。「妄想が—・う」「病魔が—・う」