さし‐もど・す【差(し)戻す】
[動サ五(四)] 1 やりなおさせるために、もとへ戻す。「書類を—・す」 2 上級審が原判決を取り消し・破棄して審理をやりなおさせるため、事件を原審に送り返す。「第一審に—・す」 [可能]さしもどせる
さし‐や【差し矢】
1 矢数(やかず)に用いる矢。炙篦(あぶりの)にし、カモの羽ではぎ、根を木で作る。 2 近距離の目標に対する矢の射かた。また、その方法で射る矢。「あるは遠矢に射る舟もあり、あるは—に射る船もあり...
さし‐やなぎ【差(し)柳/挿(し)柳】
[名]挿し木にした柳。一説に、芽を出した柳。《季 春》「出そびれて家にゐる日や—/荷風」 [枕]挿し木した柳が根を張る意から、「根」にかかる。「—根張り梓(あづさ)を大御手(おほみて)に」〈...
さしや‐ゆがけ【差し矢弓懸】
差し矢を射るのに用いる弓懸。
さし‐や・る【差し遣る】
[動ラ四] 1 向こうへやる。押しやる。「御几帳—・りて、障子より少しゐざり出でて」〈狭衣・三〉 2 さおを差して舟を進める。「遊びに心入れたる君たち誘ひて、—・り給ふほど」〈源・椎本〉
さし‐ゆ【差(し)湯】
[名](スル)湯をさし足すこと。また、その湯。茶の湯では、少ない湯で点てた茶に湯をさし足すこと。「洗面器の湯に—する」
さし‐ゆる・す【差(し)許す】
[動サ五(四)]「許す」「許可する」をおもおもしくいう語。「出入りを—・す」
さし‐よ・す【差し寄す】
[動サ下二]そばへ寄せる。「船ども—・せさせて御覧ず」〈紫式部日記〉
さし‐よ・る【差し寄る】
[動ラ四]近寄る。「—・らむ磯の崎々漕ぎ泊(は)てむ」〈万・四二四五〉
さし‐りょう【差(し)料】
自分が腰に差すための刀。差し前。