さしすぎ‐びと【差し過ぎ人】
差し出がましい人。出しゃばり。「例の物めでの—」〈源・夢浮橋〉
さし‐す・ぐ【差し過ぐ】
[動ガ上二] 1 度を越す。出過ぎる。「いと恨み—・ぎたる口つきは」〈浜松・二〉 2 通り過ぎる。「佐野の松原—・ぎて」〈平家・一〇〉
さし‐すぐ・す【差し過ぐす】
[動サ四]「差し過ぐ1」に同じ。「御対面のほど、—・したる事どもあらむかし」〈源・常夏〉
さし‐すて【差(し)捨て】
《「さしずて」とも》酒席で、相手に杯をさしたまま返杯を受けないこと。
さし‐ずめ【差(し)詰め】
[名・形動] 1 直接かかわること。また、そのさま。「色界の法則には—な倫理的目的…なぞあるわけはなく」〈長与・竹沢先生と云ふ人〉 2 行き詰まってしまうこと。また、その状態。どんづまり。「死...
さし‐せま・る【差(し)迫る】
[動ラ五(四)]事態や期日などが間近に迫る。切迫する。また、せっぱつまる。「試験日が—・る」「状況は—・っている」
さし‐そ・う【差(し)添う】
[動ワ五(ハ四)] 1 (「射し添う」とも書く)光がさして輝く。「夕日の薄赤く—・った小さな池」〈花袋・一兵卒の銃殺〉 2 付け加わる。「心苦しくあはれに細かなる御思ひ—・ひて」〈夜の寝覚・四...
さし‐そ・える【差(し)添える】
[動ア下一][文]さしそ・ふ[ハ下二] 1 付け加える。添える。「激励の言葉を—・えて贈る」 2 付き従わせる。「いと親しき人—・へ給ひて」〈源・澪標〉
さし‐ぞい【差(し)添い】
「差し添え2」に同じ。
さし‐ぞえ【差(し)添え】
1 刀に添えて腰に差す短刀。脇差。 2 付き添うこと。また、その人。付き添い。介添え。さしぞい。