さし‐つかわ・す【差(し)遣わす】
[動サ五(四)] 1 目上の者が命じて人を差し向ける。派遣する。「代理人を—・す」 2 金品などを送り与える。「金子(きんす)幾干(いくら)かを—・し」〈逍遥・当世書生気質〉
さし‐つぎ【差し次】
1 すぐ次。また、次の位。「容貌(かたち)も—にはいとよしと言はれ給ひし人なりしかば」〈源・若菜上〉 2 六位の蔵人(くろうど)で極﨟の次席の者。 3 差引勘定。
さし‐つ・く【差し付く】
[動カ四]さおを差して舟が着く。「かの岸に—・きて降り給ふに」〈源・浮舟〉 [動カ下二]「さしつける」の文語形。
さし‐つ・ぐ【差し次ぐ】
[動ガ四]すぐ次に続く。「この院、大殿に—・ぎ奉りては」〈源・若菜下〉
さし‐つけ【差し付け】
[形動]《近世語》あからさまであるさま。ぶしつけ。「近頃—な事なれど」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉
さしつけ‐て【差し付けて】
[副]直接に。あからさまに。「—成程さうした覚えがござると、どう申すものでござらう」〈浮・禁短気・四〉
さし‐つ・ける【差(し)付ける】
[動カ下一][文]さしつ・く[カ下二] 1 ものに押し当てる。押しつける。「甲鉄艦の船舷(ふなべり)へ我が船舷を—・けて」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 目の前に突き出す。突きつけるように差し出す。...
差(さ)しつ差(さ)されつ
酒をついだりつがれたりして、仲良く、また盛んに杯のやりとりをするようす。差いつ差されつ。
さし‐つち【差(し)土】
花壇などに土をさしたすこと。また、その土。
さし‐つど・う【差し集ふ】
[動ハ四]寄り集まる。「三、四人—・ひて絵など見るも」〈枕・一八四〉