さし‐はえ【指し延へ/差し延へ】
[副]《動詞「さしはう」の連用形から》わざわざ。ことさら。「—いづこともなくて来たれば」〈大和・一四八〉
さし‐は・く【差し佩く/差し履く】
[動カ四]足にはく。また、刀などを腰に差す。「縫ひし黒沓(くろぐつ)—・きて庭にたたずめ罷(まか)りな立ちと」〈万・三七九一〉
さし‐はさ・む【挟む/挿む/差(し)挟む】
[動マ五(四)] 1 間に入れる。はさみこむ。「しおりを本に—・む」 2 他人の話に途中から割り込む。別の意見などを言って干渉する。「口を—・む」「異論を—・む」 3 ある考えを心中に含み持つ。...
さし‐はず・す【差し外す】
[動サ四] 1 さおなどを差し損なう。「渡守が孫の童、棹(さを)—・して落ち入り侍りにける」〈源・浮舟〉 2 はずす。とりはずす。「はげたる矢を—・し」〈保元・中〉
さし‐はな・つ【差し放つ】
[動タ四]無関係なものとして放っておく。捨ておく。「この人々を—・ちて、えあるまじきがはづかしさに」〈浜松・四〉
さし‐はな・る【差し離る】
[動ラ下二] 1 離れる。隔たる。「住み馴れし所を—・れて」〈浜松・四〉 2 関係・血縁が薄くなる。「さすがに—・れたる人ならばともかくもすべきに」〈落窪・一〉
さし‐ば【差(し)歯】
1 足駄(あしだ)の台に歯を入れること。また、その歯。 2 歯が欠けたとき、根に小さな穴をあけて差し入れる人工の歯。
さし‐ば【差羽/鸇】
タカ科の鳥。全長約50センチ、体上面が灰褐色、腹には白地に褐色の斑がある。日本では夏鳥で、秋に大群をつくり東南アジアへ渡る。
さし‐ひかえ【差(し)控え】
1 さしひかえること。謹慎すること。 2 江戸時代の刑罰の一。公家・武士の職務上の過失、また、その家来や親族に不祥事があったとき、出仕を禁じ、自邸に謹慎させたこと。
さし‐ひか・える【差(し)控える】
[動ア下一][文]さしひか・ふ[ハ下二] 1 控える。そばにいる。「左右に—・える」 2 程度を控えめにする。分量などを少なめにする。「食事の量を—・える」 3 悪い結果を招かないように、当面そ...