おのれ‐ら【己等】
[代] 1 二人称の人代名詞。おまえら。きさまら。「—は役立たずばかりだ」 2 一人称の人代名詞。私ども。「—よりは、なかなか御存知などもこそ候はめ」〈徒然・六七〉
己(おのれ)を知(し)りうる者(もの)は賢者(けんじゃ)なり
自己を知る者こそ賢い。英国の詩人G=チョーサーの処世訓。
己(おのれ)を責(せ)めて人(ひと)を責(せ)めるな
《「東照公遺訓」から》自分の責任でさせたことを、他人のせいにするな。
己(おのれ)を枉(ま)・げる
《「孟子」万章上から》自分の信念をまげる。節(せつ)をまげる。「—・げないで生きる」
己(おのれ)を虚(むな)しゅう◦する
《「漢書」五行志上から》私情を捨てて謙虚で素直な気持ちになる。「—◦して人の意見に耳を傾ける」
おら【己】
[代]一人称の人代名詞。おれ。おいら。近世には、江戸町人の女性も用いた。
おれ【俺/己/乃公】
[代]一人称の人代名詞。元来、男女の別なく用いたが、現代では、男子が同輩または目下に対して用いる。「—と貴様の仲」
おれ‐さま【俺様/己様】
[代]一人称の人代名詞。話し手自身を尊大にいう語。「この—を見習え」
おれ‐たち【俺達/己達】
[代]一人称の人代名詞。「おれ」の複数形。おれら。
おれ‐ら【俺等/己等】
[代]一人称の人代名詞。「おれ」の複数。また、単数にも用いられる。われら。おれたち。