にっき‐ぶんがく【日記文学】
日記の中で、自照性が濃く、内面的な深みをもち、記述描写が文学的にすぐれているもの。日本では主として平安時代から鎌倉時代にかけて書かれたものをさし、土佐日記を先駆として、蜻蛉(かげろう)日記・紫式...
にっ‐そう【日奏】
平安時代、宮中で宿直した人の官位姓名を翌日奏上したこと。また、その文書。
にっそう‐ぼうえき【日宋貿易】
平安中期から鎌倉中期、日本と宋の間で行われた貿易。主な輸入品は銅銭・陶磁器・香料など、輸出品は硫黄・刀剣・砂金などで、平氏政権・鎌倉幕府とも積極的に推進した。
にった【新田】
姓氏の一。
清和源氏の一族。平安末期、源義家の孫義重が上野(こうずけ)の新田郡に土着し称したのに始まる。 [補説]「新田」姓の人物新田次郎(にったじろう)新田義顕(にったよしあき)新田義興(...
にっとうぐほうじゅんれいこうき【入唐求法巡礼行記】
平安初期の中国旅行記。4巻。円仁(えんにん)著。承和5年(838)遣唐使に従って入唐し、承和14年(847)帰国するまでの見聞記。仏教の霊場を遍歴し、仏教教義・交通路・社会風俗などを詳細に記録し...
にっとう‐はっけ【入唐八家】
平安初期に唐に渡り、密教経典を伝えた八人の僧。最澄・空海・常暁・円行・円仁・慧運(えうん)・円珍・宗叡(しゅうえい)。
に‐の‐つづみ【二の鼓】
雅楽の打楽器で、細腰鼓(さいようこ)の一種。壱鼓(いっこ)と三の鼓の中間の大きさのもの。奈良朝には唐楽に、平安朝以後は高麗楽(こまがく)に用いられたが、衰滅した。
にほんおうじょうごくらくき【日本往生極楽記】
平安時代の往生伝。1巻。慶滋保胤(よししげのやすたね)著。寛和元〜2年(985〜86)ごろ成立。聖徳太子以下45人の往生伝をまとめたもの。
にほんきりゃく【日本紀略】
平安後期の歴史書。34巻。編者・成立年未詳。神代から後一条天皇までの歴史を漢文の編年体で記したもの。神代は日本書紀、神武天皇から光孝天皇までは六国史(りっこくし)よりの抄録、以降は各種の日記・記...
にほんこうき【日本後紀】
平安前期の歴史書。六国史(りっこくし)の一。40巻。藤原緒嗣らの編。承和7年(840)成立。桓武天皇の延暦11年(792)から淳和天皇の天長10年(833)までの国史を漢文の編年体で記したもの。