さんごうしいき【三教指帰】
平安初期の仏教書。3巻。空海著。延暦16年(797)成立。儒道仏の三教を比較して優劣をつけ、空海が仏教を選んだ根拠を、四六駢儷体(しろくべんれいたい)の漢文で明示したもの。
さん‐さいじょ【三才女】
三人の才女。特に、平安中期の三人の女流歌人、紀内侍・伊勢大輔・小式部内侍のこと。
県門(けんもん)の三才女のこと。
さん‐しゅう【三舟】
1 三そうのふね。 2 平安時代、詩・歌・管弦にすぐれた者をそれぞれに分けて乗せた三そうの舟。みつのふね。
勝海舟・高橋泥舟・山岡鉄舟のこと。幕末の三舟。徳川の三舟。
さん‐じゃ【賛者】
平安時代、即位や朝賀の式で典儀(少納言)を補佐した職。
さんじゅうろくにんしゅう【三十六人集】
三十六歌仙の私家集の集成。特に西本願寺に伝えられる平安後期の古写本は、すぐれた書風と料紙や装本の美しさで美術史上重要なもの。→石山切(いしやまぎれ)
さんじょう【三条】
新潟県中部の市。江戸時代から金物の製造が盛ん。法華宗総本山本成寺がある。平成17年(2005)5月、下田村、栄町と合併。人口10.2万(2010)。
平安京の条坊の一。また、東西に通じる大路...
さんじょう‐いん【三条院】
平安時代、三条天皇の里内裏となった邸宅。三条坊門小路の北、東洞院大路の西にあった。
さんじょう‐どおり【三条通り】
京都市中央部を東西に通じる道路。上京区西大路三条から東山区蹴上(けあげ)に至る。平安京の三条大路にほぼあたる。
さんじょう‐ぶっしょ【三条仏所】
平安中期以降、定朝(じょうちょう)の弟子長勢を祖とする仏所。円派の仏師が活躍したが、鎌倉時代には七条仏所におされて衰退した。京都三条に仏所を構えたことからの名称。
さん‐せき【三蹟/三跡】
平安中期の三人の能書家。また、その筆跡。小野道風・藤原佐理(ふじわらのすけまさ)・藤原行成(ふじわらのゆきなり)。道風の筆跡を野跡(やせき)、佐理のを佐跡(させき)、行成のを権跡(ごんせき)とい...