年(とし)深(ふか)・し
多くの年月を経ている。また、年老いている。「—・き身の、かうぶりをかけむ、何か惜しからむ」〈源・若菜下〉
とし‐ま【年増】
娘盛りを過ぎた女性。一般に30歳代半ばから40歳前後までの女性をいう。江戸時代には20歳前後を年増、20歳を過ぎてから28、9歳ぐらいまでを中年増、それより上を大年増といった。
としま‐ざかり【年増盛り】
女として最も成熟した年ごろ。また、その年ごろの女性。
とし‐まめ【年豆】
節分の夜にまく豆。年の豆。
とし‐まわり【年回り】
1 特定の年齢によって、運勢の吉凶があるとすること。男の42、女の33は最も凶といわれる。 2 年齢。年のころ。
とし‐み【年見】
(東北地方で)正月14日の晩に、その年の豊凶を占うこと。→年占(としうら)
年(とし)守(も)・る
大みそかの夜、家中の者が眠らずに夜を明かして元旦を迎える。としまもる。《季 冬》「—・る夜老いはたうとく見られたり/蕪村」
とし‐やく【年役】
年を取って経験豊かな者として、物事の処理などを任せられること。また、年長者として当然務めるべき役目。年寄役(としよりやく)。
とし‐やとい【年雇い】
年限を決めて雇うこと。また、その雇われる人。
とし‐やみ【年病み】
老年からくる病気。老衰病。老病。「なにもう—だらうはな。目は悪しの、足腰は不自由なりの」〈滑・浮世風呂・二〉