としとり‐ざかな【年取り魚】
大晦日の年越しの膳に白飯とともにつける魚。塩鮭(しおざけ)・塩鰤(しおぶり)など、地方によって異なる。正月魚(うお)。
としとり‐もの【年取り物】
年の暮れに用意する、正月を迎えるための飾り物や燃料・食料品など。年の物。《季 冬》「須磨の浦の—や柴一把/芭蕉」
とし‐と・る【年取る】
[動ラ五(四)]年齢が多くなる。また、老いる。「—・って、初めて良さがわかる」
年(とし)問(と)わんより世(よ)を問(と)え
《「問わん」の「ん」は推量の助動詞の婉曲用法》年齢の多少を問題にするよりも、その人がどう生きてきたかを問題にせよ。
とし‐どし【年年】
年を追うごと。年ごと。毎年。ねんねん。「—に人口が増える」
とし‐なか【年半/年中】
1年のなかば。半年くらい経たころ。
とし‐なみ【年並(み)/年次】
1 毎年変わらないこと。例年並み。「—の暑さ」 2 としごと。年々。「堂塔—に建ち並び」〈読・春雨・天津処女〉
とし‐なみ【年波】
《年齢が重なるのを波にたとえていう語》年を取ること。また、経て来た年数。「寄る—には勝てない」「目にみえぬ—が一年々々若さを奪って行くことにも」〈秋声・縮図〉
とし‐なわ【年縄】
年神を祭るために、正月に張る注連縄(しめなわ)。左ないにして、先端はそろえない。
年(とし)には勝(か)て◦ない
年を取ると、健康や体力が思うようにならない。「やる気は十分だが—◦ない」