とこ‐の‐ま【床の間】
日本建築で、座敷の床を一段高くし、掛け軸・置物・花などを飾る所。中世、書院造りの発達とともに形成され、近世以後の重要な座敷飾りとなった。
とこのま‐つき【床の間付き】
座敷に床の間のあること。また、その座敷。
床(とこ)離(はな)・る
夫婦関係がなくなる。離婚する。「年ごろ相馴れたる妻(め)、やうやう—・れてつひに尼になりて」〈伊勢・一六〉
とこ‐ば【床場】
髪結床(かみゆいどこ)。また、理髪店。〈和英語林集成〉
とこ‐ばし【床箸】
鋳金・鍛金などで、加熱した金属をはさんでもつ大型のやっとこ。
とこ‐ばしら【床柱】
床の間の脇に立つ化粧柱。面取りの角柱を正式とするが、面皮柱(めんかわばしら)や円柱も使い、紫檀・黒檀・鉄刀木(たがやさん)などの唐木、または皮付きの自然木などを用いる。
とこ‐ばな【床花】
江戸時代、遊郭でなじみになったしるしに客が直接遊女に与える祝儀の金。ふつう三会目に与える。
とこ‐ばなれ【床離れ】
[名](スル) 1 目がさめて寝床から起き出ること。起床。「—がいい」 2 夫婦が共寝をしなくなること。愛情がさめ離婚状態になること。〈和英語林集成〉 3 病気が治って床から離れること。「半年ぶ...
とこ‐ばらい【床払い】
[名](スル)「床(とこ)上げ」に同じ。
とこ‐ふ・る【床旧る】
[動ラ上二]夫婦が長く一緒に住む。長く連れ添う。「年ふれどいかなる人か—・りて相思ふ人に別れざるらむ」〈拾遺・哀傷〉