よう【庸】
1 平凡なこと。すぐれたところがないこと。凡庸。「才と—との別もまたはなはだしであるが」〈蘆花・思出の記〉 2 律令制における租税の一。養老令の規定では、正丁(せいてい)一人1年間に10日間の労...
よう【庸】
[常用漢字] [音]ヨウ(漢) 1 人をやとい用いる。「登庸(とうよう)」 2 並みである。かわりばえがしない。かわらない。普通。「庸愚・庸君/中庸・凡庸」 3 昔の課税の一。労役の代わりに布な...
よう‐い【庸医】
治療のうまくない医者。平凡な医者。藪(やぶ)医者。
よう‐くん【庸君】
凡庸の主君。
よう‐ぐ【庸愚】
平凡でおろかなこと。また、その人。「習わざれば生涯—の人といわれん」〈条野有人・近世紀聞〉
よう‐さい【庸才】
平凡な才能。凡庸の才。また、その人。凡才。「—の作品は大作にもせよ、必ず窓のない部屋に似ている」〈芥川・侏儒の言葉〉
よう‐しゅ【庸主】
凡庸な君主。庸君。「蓋し一二の—凡相の罪に帰すべからざるものあらん」〈田口・日本開化小史〉
よう‐ぞく【庸俗】
平凡で取り柄のないこと。また、その人。凡庸。「一般—の如く」〈中村訳・自由之理〉
よう‐ふ【庸布】
律令制で、庸として納めた布。
よう‐れつ【庸劣】
凡庸で劣っていること。「わが—を咎めたまわで」〈逍遥・小説神髄〉