ひき‐め【蟇目/引目】
《「響目(ひびきめ)」の略。射たときに音を響かせるところからいう。また、穴の形が蟇の目に似ているからともいう》朴(ほお)または桐(きり)製の大形の鏑(かぶら)。また、それをつけた矢。犬追物(いぬ...
ひきめ‐かぎばな【引目鉤鼻】
平安・鎌倉時代の作り絵や大和絵などで、特に貴族の男女の顔貌表現に用いられた技法。微妙な調子をつけた細い線で表した目、「く」の字形の鼻、ふっくらとした顔の輪郭などを特徴とする。源氏物語絵巻などが典型。
ひきめ‐がら【蟇目柄】
蟇目をつけて用いる太い矢柄。
ひきめ‐の‐ばん【蟇目の番】
蟇目を射て妖魔を退散させる当番。また、その人。
ひきめ‐の‐ほう【蟇目の法】
妖魔調伏のため弓弦を鳴らして蟇目を射る作法。
ひきめ‐やく【蟇目役】
貴人の出産や病気のときに、邪気をはらうために蟇目を射る役。また、その人。
ひき‐もう・く【引き設く】
[動カ下二]弓を引きしぼって射る準備をする。「弓を—・けて、声に付けて内甲(うちかぶと)をぞねらふらん」〈保元・中〉
ひき‐も‐きらず【引きも切らず】
[副]絶え間なく。ひっきりなしに。「客が—詰めかける」
ひき‐もど・す【引(き)戻す】
[動サ五(四)]引っ張って元の所へ戻す。「襟をつかんで—・す」「夢の世界から現実に—・される」
ひき‐もの【引(き)物】
1 引き出物。また特に、膳(ぜん)に添えて出す菓子・料理などの土産物。 2 布を引いて仕切りとするもの。壁代(かべしろ)・帳(とばり)など。