やじ‐うま【野次馬/弥次馬】
《「おやじ馬」の略とも「やんちゃ馬」の略ともいう》 1 自分に関係のないことに、興味本位で騒ぎ立て、見物すること。また、人のしりについて騒ぎ回ること。また、その人々。 2 父馬。老いた牡馬。また...
やじうま‐こんじょう【野次馬根性】
物見高い気質。
やじ‐きた【弥次喜多】
《十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の主人公、弥次郎兵衛(やじろべえ)と喜多八から》 1 気楽で愉快な旅行。「—珍道中」 2 楽しく、また、こっけいな一対の人。「—コンビ」
やじ・る【野次る/弥次る】
[動ラ五(四)]《名詞「野次」の動詞化》他人の言動に、大声で非難やひやかしの言葉を浴びせかける。「演説者を口ぎたなく—・る」 [可能]やじれる
やじろべえ【弥次郎兵衛】
「東海道中膝栗毛」中の人物。江戸の住人で、喜多八とともに失敗やこっけいを演じながら東海道・京・大坂を旅する。 《荷物を振り分けにした姿のをかたどったところから》玩具の一。短い棒に人形をつけ...
やすけ【弥助】
《「義経千本桜」に登場する鮨屋(すしや)の名から》鮨の異称。「朝飯がすすまずば後刻(のちかた)に—でも誂(あつら)えようか」〈一葉・たけくらべ〉
やぞう【弥蔵】
ふところ手をして着物の中で握りこぶしをつくり、肩のあたりを突き上げるようにしたさまを人名のように表した語。江戸後期、遊び人やばくち打ちなどがしたもの。
やた‐いち【弥太一】
《「やた」は、豆腐の女房詞「おかべ」をもじった「岡部六弥太」の「六弥太」の略で、豆腐の異称》煮売酒屋で、豆腐一皿と酒一合を注文するときにいう語。また、煮売酒屋の異称。「—の客よりわるいかっこうを...
や‐たけ【弥猛】
[名・形動]いよいよ激しく勇み立つこと。また、そのさま。「心は—に逸(はや)りながらも」〈近松秋江・青草〉
やたけ‐ごころ【弥猛心】
いよいよ勇み立つ心。たけだけしくはやる心。