まく‐こうぞう【膜構造】
天幕のような膜で覆う建築構造。骨組みに膜を張った骨組み膜構造、支柱間に張るケーブルに膜をつった吊膜(つりまく)、空気圧で膜または袋を膨らませた空気膜構造など。
まく‐ことば【幕詞】
武士が軍陣に用いた忌み詞。幕を張ることを場合に応じて言い分けたもの。味方のは「打つ」、敵の場合は「引く」、船には「走らかす」、座敷・桟敷などには「囲う」といった類。
まく‐ゆ【幕湯】
温泉などで、貴人の入浴の際、他との混浴を避けるために、浴場の一部に幕を張ること。また、その浴場。「おっと承知の—に浴(い)る」〈滑・浮世風呂・三〉
マスト【(オランダ)mast】
船の帆柱。本来は帆を張るための柱であるが、現在では信号旗・航海灯・レーダーアンテナなどを取り付けたり荷役デリックなどに用いたりする柱状の構造物をいう。
まと‐かわ【的皮】
日本の弓術で、的の後ろに張る布や皮。
ま‐のし
とりすました表情をすること。一説に、目伸(まの)しの意で目を見張ること。「聖、—をして」〈宇治拾遺・一〉
ま‐ば・る【瞻る】
[動ラ四]《「目(ま)張る」の意》目を大きく開いてよく見る。注視する。「この御足跡(みあと)を—・りまつれば」〈仏足石歌〉
まん‐ぱん【満帆】
帆をいっぱいに張ること。また、帆いっぱいに風をはらむこと。「順風—」
みえっ‐ぱり【見栄っ張り】
[名・形動]みえを張ること。また、そのさまや、その人。みえ坊。「—な(の)やつ」
みえ‐ば・る【見栄張る】
[動ラ五(四)]みえを張る。うわべを飾る。「何かと苦しく—・らなければいけないのですからね」〈太宰・十五年間〉