はりぬき‐づつ【張(り)抜き筒】
張り抜きでまるく長く作った筒。
はり‐ばかま【張袴】
固く織って張りをもたせた生地で仕立てた袴。女房装束(しょうぞく)に用いる。後世になると、糊(のり)を使って板引きにし、張りと光沢とをもつ生地で作った。
はり‐ばん【張(り)番】
[名](スル)見張って番をすること。また、その人。見張り番。「交替で—する」
はり‐ひじ【張り臂/張(り)肘】
手をふところに入れて、ひじを左右に張ること。威張った態度やくつろいだようすなどにいう。「—をして烟草を吃(ふか)しながら」〈紅葉・二人女房〉
はり‐ふだ【貼(り)札/張(り)札】
[名](スル)知らせるべき事柄を紙や木の札に書いてはりだすこと。また、その札。「火気厳禁と—する」
はり‐ぶみ【貼り文/張り文】
「貼り紙2」に同じ。「あるひは道場に—をして」〈歎異抄〉
はり‐ぼうじょう【張りぼうじょう】
《「ぼうじょう」の語源・歴史的仮名遣いは未詳》古着を仕立てなおすこと。はりぼうじょ。「所まだらに色さめし、—の肌着には」〈浄・今川本領〉
はり‐ぼて【張りぼて】
1 張り子で、ある形に作ったもの。張り子作りの芝居の小道具など。ぼて。 2 (比喩的に)見かけは立派だが、実質の伴わないことやもの。張り子の虎。「二世議員ばかりで実務経験のない—内閣」
はり‐まぜ【貼り雑ぜ/張(り)交ぜ】
いろいろな書画などをとりまぜてはること。また、そのようにした屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)など。
はり‐まわ・す【張(り)回す】
[動サ五(四)] 1 まわり一面に張る。はりめぐらす。「敷地に綱を—・す」 2 所かまわずなぐりつける。「目鼻の分かちなく握拳にて—・し」〈浮・世間猿〉