や‐ちまた【八衢】
道が八つに分かれている所。また、道がいくつにも分かれている所。分かれ道が多くて迷いやすいことにたとえる。「橘の影踏む道の—に物をそ思ふ妹(いも)に逢はずして」〈万・一二五〉
やど・す【宿す】
[動サ五(四)] 1 内に含み持つ。「大志を—・す」 2 とどまらせる。「水面に月影を—・す」「往時の面影を—・す道筋」 3 子をはらむ。「子を—・す」 4 宿泊させる。宿を貸す。「人—・し奉ら...
やまと‐え【大和絵/倭絵】
本来は、日本の風景や風俗を描いた絵画。鎌倉後期からは、宋元画やその影響を受けた新様式の日本画に対して平安時代以来の伝統的な様式による絵画の総称。唐絵(からえ)に対していう。また、15世紀に土佐派...
やまなし‐とうせん【山梨稲川】
[1771〜1826]江戸後期の音韻学者。駿河の人。名は治憲。字(あざな)は玄度。別号、東平。本居宣長の影響を受け、中国古代の音韻を研究。著「説文緯」「古声譜」「諧声図」など。
やま‐の‐い【山の井】
山中のわき水がたまってできた井戸。やまい。「安積香山(あさかやま)影さへ見ゆる—の浅き心を我が思はなくに」〈万・三八〇七〉
やみ‐しょうぐん【闇将軍】
表向きには長でないが、裏で組織の権力を握る人。実質的な支配者。影の権力者。
やみ‐の‐うつつ【闇の現】
暗やみの中での現実。暗やみの中で、実際にあっても判然としないこと。「かたちの、面影につと添ひておぼさるるにも、—には猶劣りけり」〈源・桐壺〉 [補説]書名別項。→闇のうつつ
ヤルコフスキー‐こうか【ヤルコフスキー効果】
《Yarkovsky effect》いびつな形状の天体が、太陽から受ける放射圧と天体表面からの熱放射の不均一によってモーメントが生じ、公転軌道が変化すること。極めて微小な力だが、隕石や小惑星程度...
ゆう‐かげ【夕陰】
夕方、日の光が当たらず陰になっている所。「影草の生ひたる宿の—に鳴くこほろぎは聞けど飽かぬかも」〈万・二一五九〉
ゆうがい‐としょ【有害図書】
青少年の健全な育成をさまたげ、情操面に悪影響を及ぼすとされる書籍・雑誌類。悪書。不健全図書。 [補説]各地方自治体の条例に基づき、過激な性描写・暴力描写のあるもの、犯罪や自殺を誘発すると考えられ...