まち‐やく【町役】
1 町人に課せられた諸役。金銭的負担と労務的負担とがあり、地主が負担した。 2 「町役人」の略。ちょうやく。
まち‐やくにん【町役人】
江戸時代、身分は町人で、町奉行の支配下に、都市の民政をつかさどった役人の称。名称は都市によって異なった。町名主・町年寄・町代の類。町役。ちょうやくにん。
み‐くら【御倉/御蔵】
1 官司や社寺の貴重物を納める倉。また、そこをつかさどる職員。 2 内蔵寮(くらりょう)の倉。また、そこをつかさどる職員。 3 蔵人所(くろうどどころ)の保管庫。また、そこに勤める下級役人。
みそ‐ようにん【味噌用人】
江戸時代、旗本屋敷などの用人をあざけっていう語。味噌役人。「—はなめ過ぎた男なり」〈柳多留・三九〉
みょう‐かん【冥官】
冥界(みょうかい)の官人。地獄の閻魔(えんま)の庁の役人。
むら‐あずけ【村預け】
江戸時代、罪人を村役人に預け、一定期間監禁した刑罰。村置き。
むら‐うけ【村請】
1 江戸時代、村役人を通じて村の共同責任で年貢・諸役などを上納させたこと。 2 「村請新田(むらうけしんでん)」の略。
むらかた‐そうどう【村方騒動】
江戸中期から後期にかけて各地で頻発した農民の村政改革運動。村役人による年貢勘定の不正や、地位を利用した私欲などを糾弾し、領主に訴え出るなどした。小前(こまえ)騒動。
むら‐にゅうよう【村入用】
江戸時代、村役人の給料、紙・墨・筆代などの事務経費、道・橋・用水の普請費用など、村の運営上必要とする諸経費。村民に高割りや軒割りで割り当て徴収された。
むら‐やく【村役】
1 江戸時代、道・橋・用水・堤の普請など、村の維持・運営のために村民が負担した労役。 2 村役人のこと。