なだい‐ひろう【名題披露】
歌舞伎俳優が名題役者に昇進した時に行う披露。
なだい‐やくしゃ【名題役者】
歌舞伎で、名題看板の絵組に描かれる資格の役者。幹部級の俳優の総称。
にがお‐え【似顔絵】
1 ある人の顔に似せて描いた絵。 2 浮世絵で、面貌(めんぼう)・姿を似せて描いた役者絵・美人画など。
にく‐ジュバン【肉ジュバン】
演劇、特に歌舞伎で、役者が肌を現すときに用いる、肌にぴったり合った肉色のジュバン。刺青を描いたものや、肥満体にみせるために綿を入れたものなどもある。肉ジバン。
にせもん【似せ者】
松井今朝子の短編の時代小説。歌舞伎役者坂田藤十郎によく似た人物をめぐる物語。平成13年(2001)、雑誌「小説現代」に掲載。同作を表題作とする小説集は翌年刊行で、第128回直木賞候補作となった。
に‐の‐せん【二の線】
「二枚目」1のこと。また、役者が二枚目として売り出すこと。
にんぎょう‐ぶり【人形振り】
歌舞伎の演出で、義太夫狂言の一部を役者が人形芝居の人形の動きをまねて演技するもの。「神霊矢口渡」のお舟、「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」の清姫などに用いる。
ぬき‐がき【抜(き)書(き)】
[名](スル) 1 書物などから必要な部分を抜き出して書くこと。また、そのもの。「ポイントを—する」 2 演劇で、一人の役者の受け持つ箇所だけを書き抜いた略式台本。書き抜き。
ぬれごと‐し【濡れ事師】
1 歌舞伎で、濡れ事を得意とする役者。色事師。 2 情事に巧みな人。色事師。
ねんごろ‐ぶん【懇ろ分】
親しい間柄の人。特に、男色の関係を結んでいる人。「役者仲間に—を求めて」〈浮・男色大鑑・七〉