いれ‐あ・げる【入れ揚げる】
[動ガ下一][文]いれあ・ぐ[ガ下二]好きなもののために分別を欠いて多くの金銭をつぎ込む。「ひいき役者に—・げる」
いろごと‐し【色事師】
1 歌舞伎で、色事を演じるのを得意とする役者。濡(ぬ)れ事師。 2 情事の巧みな男。女たらし。
うきよ‐え【浮世絵】
江戸時代の風俗、特に遊里・遊女・役者などを描いた絵。江戸の庶民層を基盤に隆盛した。肉筆画と木版画があり、特に版画は菱川師宣(ひしかわもろのぶ)に始まり、鈴木春信らによる多色刷りの錦絵(にしきえ)...
うきよ‐ものまね【浮世物真似】
物売りや動物の身振りや音声などをまねること。また、その芸。役者の身振り・声色をまねる役者物真似に対していう。「—、能狂言、境内に所狭(ところせ)きまでみちみちたり」〈滑・膝栗毛・七〉
うしろ【後ろ】
1 人や物の正面とは反対の側。また、その方向。 ㋐後方。背後。「—を向く」「—へ順に送る」「駅の—の公園」⇔前。 ㋑背中。「敵に—を見せる」 2 表からは見えない所。物の裏側になっているところ。...
後(うし)ろを付(つ)・ける
芝居で、黒子(くろご)が役者に台詞(せりふ)を教える。「代役に—・ける」
うたがわ‐は【歌川派】
江戸後期の浮世絵の一派。浮世絵に洋画の遠近法を取り入れた歌川豊春を祖とし、役者絵の国貞、武者絵の国芳、風景画の広重が出た。
うま‐の‐あし【馬の足/馬の脚】
歌舞伎で、馬の脚の役のこと。張り子の馬を二人でかぶって、前脚と後脚になる。下級の役者がつとめるところから、下級俳優やへたな役者の称としても用いる。
うわ‐おき【上置き】
1 たんすなどの上に置く、小さな戸棚や箱。上置き棚。 2 飯、雑煮の餅、うどん・そばなど、主食となるものの上にのせる肉・魚・野菜など。 3 旅芝居などで、客寄せのために人気のある役者を、一座に参...
うわ‐て【上手】
[名] 1 位置・方向が上のほう。うえ。特に、風上・川上などをいう。かみて。「風の—にまわる」⇔下手(しもて)。 2 相撲で、四つに組んで相手の差し手の上から相手のまわしを取ること。また、その...