彼(かれ)を知(し)り己(おのれ)を知(し)れば百戦(ひゃくせん)殆(あやう)からず
《「孫子」謀攻から》敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない。
かわ‐たれ
「かわたれ時」の略。→黄昏(たそがれ)「—の秋の光にちるぞえな」〈白秋・片恋〉
かわたれ‐どき【かわたれ時】
《「彼(か)は誰(たれ)時」の意。あれはだれだとはっきり見分けられない頃》はっきりものの見分けのつかない、薄暗い時刻。夕方を「たそがれどき」というのに対して、多くは明け方をいう。
かわたれ‐ぼし【かわたれ星】
夜明けに見える金星。明けの明星。
きゃつ【彼奴】
[代]《「かやつ」の音変化》三人称の人代名詞。主として男子をののしったり親しみをこめたりしていう語。あいつ。やつ。「これは—の仕業だな」
きゃつ‐ばら【彼奴輩】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」の複数。きゃつら。あいつら。「一々に—蟇目(ひきめ)負ほせてくれよ、とののしりければ」〈太平記・二三〉
きゃつ‐め【彼奴奴】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」をさらに卑しめていう語。あいつめ。「—、まだいたのか」
きゃつ‐ら【彼奴等】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」の複数。あいつら。「下宿を—に占領されてしまった」
ひ【彼】
[常用漢字] [音]ヒ(呉)(漢) [訓]かれ かの あれ あの 〈ヒ〉向こうにある人や物をさす語。あの人。あれ。向こう。「彼我・彼岸・彼此(ひし)/海彼」 〈かれ〉「彼氏・彼等(かれら)」...
ひ‐が【彼我】
かれと、われ。相手と自分。あちらとこちら。「—の力量の差」