まち‐ごえ【待(ち)肥】
種まきや移植をする前に、生長しやすいようにあらかじめ施しておく肥料。
まち‐ごま【待(ち)駒】
将棋で、相手の王将の逃げ道を予測して、先にその道をふさぐように自分の駒を打っておくこと。また、その駒。
まち‐ざけ【待ち酒】
訪ねて来る人に飲ませようと、あらかじめ造っておく酒。「君がため醸(か)みし—安(やす)の野にひとりや飲まむ友なしにして」〈万・五五五〉
まち‐じかん【待(ち)時間】
めざす物事を待ち受ける時間。「診察までの—」
まち‐じょろう【待ち女郎】
婚礼のとき、戸口で花嫁を待ちうけて中へ導き、付き添って世話をする女性。待ち女房。「姫君の祝言には、—に頼まうと」〈浄・反魂香〉
まち‐すぐ・す【待ち過ぐす】
[動サ四]長い間待ちつづける。待ちながら月日を送る。「年ごろ—・し聞こえ給へるも」〈源・澪標〉
まち‐つ・ける【待(ち)付ける】
[動カ下一][文]まちつ・く[カ下二] 1 待つことになれる。「いつも—・けているので少しくらい平気だ」 2 待って、その人またはその事に会う。まちうける。「近衛の御門に出で立ちて、—・けて乗り...
まち‐と・る【待ち取る】
[動ラ四] 1 待ち受けて捕らえる。「赤き猪(ゐ)この山にあり。故(かれ)、我共に追ひ下しなば、汝(なれ)—・れ」〈記・上〉 2 待ち受ける。待ち構える。「馬にて急ぎ着きぬ。入道—・り、喜びかし...
まち‐どお【待(ち)遠】
[形動][文][ナリ]待ち遠しいさま。「お—さま」「夜の白むのが—でならぬ」〈鏡花・高野聖〉
まち‐どお・い【待(ち)遠い】
[形][文]まちどほ・し[ク]「まちどおしい」に同じ。「また共棲の時を—・い心地もする」〈蘆花・思出の記〉