おん‐の‐じ【御の字】
《江戸初期の遊里語から出た語。「御」の字を付けて呼ぶべきほどのもの、の意から》 1 非常に結構なこと。望んだことがかなって十分満足できること。「出費がこの程度で済めば—だ」 2 最上のもの。「—...
おんばしら‐まつり【御柱祭】
諏訪大社の祭礼。申(さる)年と寅(とら)年の春、依り代となる御柱を山中から曳(ひ)き出し、上社の本宮・前宮と下社の春宮・秋宮それぞれの四隅に建てる。おんばしら。みはしらさい。
おん‐べい【御幣】
「御幣(ごへい)」に同じ。
おん‐ぼう【隠亡/隠坊/御坊】
古く、火葬や墓所の番人を業とした人。江戸時代、賤民の取り扱いをされ差別された。
おん‐まえ【御前】
1 「前」の敬称。神仏や貴人などの前。 2 女性が手紙の脇付(わきづけ)に用いる語。御前に。
おんまえ‐どおり【御前通り】
京都市街地西部を南北に走る道路の呼び名。北野天満宮前をまっすぐ南下し、九条通りの南まで伸びる。全長約7.2キロ。平安京の西大宮大路にあたる。
おん‐まつり【御祭】
奈良市の春日大社の摂社若宮神社で、12月17日を中心に行われる祭礼。田楽・舞楽・猿楽など多くの芸能が演じられる。
おんまやがしよりりょうごくばしゆうひみ【御厩川岸より両国橋夕陽見】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。画面右手前に大勢の客を乗せた隅田川の渡し船、遠くに両国橋と、藍一色のシルエットで描かれた富士山を描いたもの。
おん‐み【御身】
[名]「身」の敬称。おからだ。「時節柄—お大切に」
[代]二人称の人代名詞。敬意を含んでいう語。あなた。「彼は改めて—にさえ異存なくば、この際結婚して」〈福田英子・妾の半生涯〉
おん‐もと【御許】
1 貴人の居場所を敬っていう語。おもと。みもと。 2 (多く「おんもとに」「おんもとへ」の形で)おそばまでの意で、女性が手紙の脇付(わきづけ)に用いる語。