み‐はかし【御佩刀】
貴人の佩刀(はいとう)を敬っていう語。みはかせ。「その—の先につける血」〈記・上〉
みはかし‐を【御佩刀を】
[枕]《「を」は間投助詞》「剣(つるぎ)」と同音を含む地名「剣の池」にかかる。「—剣の池の蓮葉(はちすば)に」〈万・三二八九〉
み‐はし【御階】
宮中・神社などの階段を尊んでいう語。特に紫宸殿(ししんでん)の南階段。「中将、—にゐ給ひて」〈源・野分〉
みはし‐の‐さくら【御階の桜】
左近(さこん)の桜の異称。
みはし‐の‐たちばな【御階の橘】
右近(うこん)の橘の異称。
み‐はた【御旗】
旗を敬っていう語。「錦(にしき)の—」
み‐ひしろ【御樋代】
神社で、神体を納める器を尊んでいう語。特に、伊勢神宮のものをいう。
み‐ふ【御封】
《「みぶ」とも》封戸(ふこ)を敬っていう語。「御位を去り、—などのとまるべきにもあらぬを」〈源・賢木〉
み‐ふだ【御簡】
日給(にっきゅう)の簡(ふだ)を尊んでいう語。「つひに—削られ、官(つかさ)も取られて」〈源・須磨〉
み‐ふなしろ【御船代】
伊勢神宮で、御樋代(みひしろ)を納める船形の器。