び‐せいぶつ【微生物】
顕微鏡で拡大しなければよく見えない微細な生物。細菌・酵母・原生動物、菌類の一部など。ウイルスを含め、また藻類まで含めることもある。
びせいぶつ‐がく【微生物学】
微生物を研究対象とする学問。対象によりウイルス学・細菌学・菌類学・原生動物学などに、また、応用微生物学・病原微生物学・土壌微生物学などに分けられる。マイクロバイオロジー。
びせいぶつ‐がん【微生物岩】
藻類などの微生物群集が石灰質または珪質の微粒子を取り込むことによって形成された岩石。層状の構造をもつストロマトライトや、小さな塊が集まった構造をもつスロンボライトなどがある。マイクロバイアライト。
びせいぶつ‐せいれん【微生物精錬】
⇒バイオリーチング
びせいぶつ‐そう【微生物叢】
ある特定の環境に生息する微生物の集まり、また集合体。ヒトや動物の腸内細菌叢などをさす。細菌叢。マイクロバイオータ。ミクロビオータ。→マイクロバイオーム
びせいぶつ‐ダークマター【微生物ダークマター】
存在が予想されているが未発見の膨大な微生物群。微生物は既知のものはほんの一部で、新たに発見されても、系統や特徴などが既知のものと関連づけられない種が多数ある。これらを宇宙の暗黒物質(ダークマター...
びせいぶつ‐ねんりょうでんち【微生物燃料電池】
有機物を分解する際に、電子を放出する発電菌を用いた燃料電池。電子は負極(アノード)で回収され、水素イオンは、正極(カソード)で電子および酸素と反応して水となる。この一連の反応で生じる電気エネルギ...
びせいぶつ‐のうやく【微生物農薬】
⇒微生物防除剤
びせいぶつ‐ふしょく【微生物腐食】
微生物の影響で、金属材料の表面が腐食すること。好気性細菌、嫌気性細菌のいずれも原因菌として知られ、しばしば孔食とよばれる局所的な腐食を引き起こす。
びせいぶつ‐へんかん【微生物変換】
微生物を生体触媒として利用し、化合物の合成や有用物質の生産をすること。バイオトランスフォーメーション。