ねんげ‐みしょう【拈華微笑】
仏語。釈迦が霊鷲山(りょうじゅせん)で説法した際、花をひねり大衆に示したところ、だれにもその意味がわからなかったが、ただ摩訶迦葉(まかかしょう)だけが真意を知って微笑したという故事。そこで釈迦は...
バイオレット
東郷青児による油絵。昭和27年(1952)の作品。微笑む女性の上半身像。損保ジャパン日本興亜美術館蔵。
び【微】
[常用漢字] [音]ビ(漢) ミ(呉) [訓]かすか 〈ビ〉 1 細かくて、または奥深くて、はっきり見えない。かすか。「微細・微小・微妙・微生物・微粒子/隠微・機微・極微・精微・顕微鏡」 2 ...
び‐くしょう【微苦笑】
微笑とも苦笑ともつかない笑い。久米正雄の造語。「一種皮肉な気持もあって、例の—を湛えながら」〈久米正雄・微苦笑芸術〉
び‐しょう【微笑】
[名](スル)ほほえむこと。ほほえみ。「—を浮かべる」「やさしく—する」 [補説]書名別項。→微笑
ほほ‐えまし・い【微笑ましい/頰笑ましい】
[形][文]ほほゑま・し[シク]思わず微笑したくなるさま。ほおえましい。「—・い親子の姿」 [派生]ほほえましさ[名]
ほほ‐えみ【微笑み/頰笑み】
にっこりと笑うこと。また、その笑い。微笑。ほおえみ。「—をたたえる」
ほほ‐え・む【微笑む/頰笑む】
[動マ五(四)] 1 声をたてずににっこり笑う。微笑する。ほおえむ。「—・んだ顔」 2 花のつぼみが少し開く。ほころびる。ほおえむ。「梅の花が—・みはじめる」
み‐しょう【微笑】
「びしょう(微笑)」に同じ。「拈華(ねんげ)—」
みしょう‐ぶつ【微笑仏】
木喰明満とその弟子木喰白道(びゃくどう)(1755〜1826)が彫った仏像のうち、特に微笑を浮かべているものをいう。